病床管理(ベッドコントロール)の精度を決定するタイミングとは

病床管理(ベッドコントロール)には重要なタイミングが3つあります。逆に言うと、この3つのタイミングさえしっかり押さえることができれば、複雑な病院全体のベッドコントロールも高精度かつ効率的に行うことができます。

1.入院時

 一つ目は、入院時の病棟・病室を決めるタイミングです。急性期の予定手術患者や回リハ病棟対象患者は事前に決まっていることもありますが、救急搬送患者やサブアキュート患者は来院まで十分な情報がないことも多く、短時間での意思決定が求められます。
急性期病棟と地域包括ケア病棟を持つケアミックス病院では、患者の状態だけでなく施設基準や経済的メリットも検討しながら、どちらの病棟に入院するかを決定する必要もあります。

2.転棟時

 二つ目は、入院中患者の誰を・どこに・いつ転棟させるかを決めるタイミングです。ベッドコントロール業務全体でも中心になる部分です。担当者は多職種から提供される様々な情報(下記)を統合し、最適解を出す必要があります。それだけに業務負担も大きく、経済的な影響度が大きい部分です。

■病棟(看護師)から
・患者の状態、必要処置
・看護必要度
・空床状況、入退院予定
・患者の要望
■医師(主治医)から
・医学管理の必要性
・予後
■セラピストから
・ADL
・リハビリ計画
■地域連携部門から
・退院支援の必要性
・退院先候補
■医事部門から
・施設基準
・日当点(収益)

3.退院時

 三つ目は、退院を決めるタイミングです。「医学管理の必要性」「ADL」「退院先の受け入れ体制」といった情報を統合して退院が決定されます。この段階では院内だけでなく、院外(家族や退院先施設のスタッフ)とのスムーズな情報共有が重要になります。

 スマートベッドコントロールは、病床管理のなかでも複雑で、病院運営への影響も大きい「①入院時」と「②転棟時」の最適解を導くことができます。サービス詳細はこちらをご覧ください。